2017年7月に報じられた、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の猫から人への感染報道に続き、徳島県で犬から人への感染症例が報じられました。
ワンちゃんを飼っている方はお散歩の際に草むらなどには出来るだけ近づかないように、外に出る機会のあるネコちゃんを飼っている方やノラ猫や地域猫と触れ合う事のある方は十分に気をつけて下さい。
そして何より、マダニがワンちゃんやネコちゃんに付いていても、肉眼で確認をすることは非常に困難です。外に出る機会があるワンちゃん、ネコちゃんにはしっかりと予防を行いましょう。
予防・予防薬についての詳細はお近くの病院まで是非ご相談下さい。
※SFTSとは?
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染するダニ媒介感染症です。国内で初めて感染が判明した23年から今年6月末までに266人の発症例があり、そのうち57人が死亡。致死率は21%に上ります。
1.潜伏期
6~14日
2.診断と治療
(1)臨床症状:発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)を主張とし、ときに、腹痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴う。致死率は10~30%程度。
(2)治療:対症療法
3.予防
草の茂ったマダニの生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボンを着用し、サンダルのような肌を露出するようなものは履かないことなど、マダニに咬まれない予防措置を講じる等。
※今回の症例では、直接マダニに噛まれたのではなくイヌ/ネコを媒介とした感染をしている点から、野良猫には不用意に触らない、自宅で飼っている犬や猫も、草むらなどへの立ち入りをさせず、マダニ予防薬の投薬を行う。