Will動物病院グループ

イメージ

ネコちゃんの予防診療

混合ワクチン注射

伝染病の病気に対する抵抗力(免疫)をつけて、予防をするのがワクチンの役割です。
万が一、伝染病に感染してしまった場合でもワクチン接種をおこなっていることで症状が軽くすむことがあります。
伝染病に対する特効薬が現在はないため、定期的なワクチン接種による予防が大切になります。
これらの伝染病から愛猫を守るために混合ワクチン接種は忘れずに行いましょう。

【 猫用混合ワクチンの種類 】
名 称 3種 6種 7種 猫エイズ
猫ウイルス性鼻気管炎
猫カリシウィルス感染症
猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)
猫白血病ウィルス感染症
猫クラミジア感染症
猫エイズウィルス感染症
  • 屋外へ出ていく猫ちゃんは他の猫ちゃんとの接触が多いため、様々な感染症に感染するリスクがあります。
    そのため6種以上のワクチンと猫エイズ感染症ワクチンの接種を推奨いたします。
  • ワクチン注射をした当日は安静にし、注射後2~3日は激しい運動やシャンプーなどは避けて下さい。
  • まれにワクチンに対する副反応(ワクチンアレルギー)がおきる場合がございます。
    嘔吐や下痢、食欲不振がつづく、注射した部位が腫れる、唇やまぶたが腫れる、けいれんなどの異常がみられた際はすぐに病院までご連絡ください。
【 仔猫の混合ワクチンプログラム 】

仔猫が母猫から受け継いだ免疫が弱まる時期(約生後2ヶ月~)に合わせてワクチンの接種が始まります。
ワクチンの効果を高めるため、この時期は数週間隔で2~3回の接種が必要となります。
確実な注射の時期は個体差やワクチンの種類によって異なるため、詳しくは獣医師にご相談ください。

  • ワクチン接種後、すぐには病気に対する抵抗力をつけることができません。
    2~3回目以降のワクチン接種後、2週間を過ぎるまでは屋外へ出したり、他の猫ちゃんたちとの接触は避けるようにしましょう。
【 成猫の混合ワクチンプログラム 】

混合ワクチンでできた免疫の持続期間は約1年間です。
伝染病に感染することを防ぐため、毎年1回の定期的な接種が必要となります。

猫エイズウイルス感染症ワクチン

猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)に対する抵抗力(免疫)をつけるためのワクチンです。
猫エイズウイルスは感染している猫の唾液や血液に含まれています。
このため、猫同士のケンカなどによる咬み傷や過度なグルミーングからウイルスが体内に侵入して感染する場合がほとんどです。
屋外へ出ることがある(完全室内飼いではない)、多頭飼いをしている、他の猫と接する機会があるなど当てはまる場合は注意が必要です。

猫エイズウイルス感染症に感染すると初期は無症状であることが多く、感染したことに気づきにくいのが特徴です。
長い時間をかけてさまざまな病気に対する抵抗力が失われることにより、慢性で治りにくい口内炎や歯肉炎がみられるようになります。
さらに進行すると、体重減少や貧血、悪性腫瘍がみられたり弱い病原菌でもひどい症状がでたりするため命に関わるこわい病気です。
また、一度感染した猫の体内から猫エイズウイルスを完全になくす治療法はないのが現状です。
そのため、ワクチン接種での予防が病気から愛猫を守るための大切な方法のひとつとなります。

外部寄生虫(ノミ・マダニ)予防

屋外へ出ていく猫ちゃんはノミやマダニが寄生するリスクが高くなります。
また、完全室内飼いの猫ちゃんだから安心と思っていても、人の服や靴などにノミの卵などが付着して室内に持ち込まれ、家の中で繁殖してしまうこともあります。
一旦ノミが家の中で繁殖すると清浄化するには大変な労力を要します。
定期的なノミ・マダニ対策は大切なマナーのひとつです。年間を通してしっかりと駆虫対策を続けましょう。

<ノミ>

ノミが猫に寄生すると、激しいかゆみを伴う皮膚炎(ノミアレルギー性皮膚炎)やノミの吸血による貧血、毛づくろいなどでノミの成虫を食べてしまうことによりお腹の虫(瓜実条虫)に感染する場内もあります。
ノミは人も刺し、その部位に皮膚炎をおこすこともあります。
また、ノミは猫ひっかき病の原因菌を媒介するため、感染猫が人を引っかいたりした場合にその部位が化膿したり、リンパ節が腫れたり、発熱、頭痛をおこしたりすることがあります。

<マダニ>

マダニは猫にも寄生します。
庭などの草木の陰で身をひそめ、猫たちが近くを通る際に寄生し、吸血します。
多数のマダニに寄生されると貧血を起こしたり、一度吸血を始めると皮膚から取り除くことは困難です。
また、マダニは人にも危険な病原体を媒介することがあるため、猫についたマダニを見つけても無理に素手で取ろうとせず、病院に相談をしましょう。

【 ノミ・マダニ予防 お薬のタイプ 】 ※一部抜粋になります

①スポットタイプ(つけ薬)イメージ

②飲み薬タイプイメージ

内部寄生虫(お腹の虫)予防

内部寄生虫は外部寄生虫(ノミ・マダニ)と異なり、お腹の中に寄生するため、目に見えず発見が困難です。
そのため、感染すると症状が重くなったり、知らないうちにご家族も感染してしまうことがあります。
一度感染すると、根治するまで時間のかかる寄生虫や生活環境によっては再感染を起こす危険性もあるため定期的な便の検査と駆虫薬の投与が大切です。(注1)
寄生虫の種類や寄生数によっても異なりますが、感染すると食欲不振や下痢、血便、嘔吐などの消化器症状がみられることがあります。
また、仔猫が感染すると発育不良の原因になることもあります。
ノミ・マダニ同様、定期的な駆虫が重要です。

(※注1)少量の便から顕微鏡を使い検査することにより、目に見えない小さな寄生虫や寄生虫の卵を見つけることができます。

イメージ

ワンちゃんの予防診療

混合ワクチン注射

伝染病の病気に対する抵抗力(免疫)をつけて、予防をするのがワクチンの役割です。
万が一、伝染病に感染してしまった場合でもワクチン接種をおこなっていることで症状が軽くすむことがあります。
また、数ある伝染病の中でも、レプトスピラ感染症は、ワンちゃんだけでなく人にもうつる恐ろしい病気です。
伝染病に対する特効薬が現在はないため、定期的なワクチン接種による予防が大切になります。
これらの伝染病から愛犬を守るために混合ワクチン接種は忘れずに行いましょう。

【 犬用混合ワクチンの種類 】
名 称 2種 5種 6種 9種
犬ジステンパ―ウイルス感染症
犬パルボウイルス感染症
犬アデノウイルス1型感染症(犬伝染性肝炎)
犬アデノウイルス2型感染症(犬伝染性咽頭気管炎)
犬パラインフルエンザ感染症
犬コロナウイルス感染症
犬レプトスピラ感染症(コペンハーゲニ―型)
犬レプトスピラ感染症(カニコーラ型)
犬レプトスピラ感染症(ヘブドマディス型)
  • 海や川、山など自然の多い場所へ行ったり、海外へワンちゃんをつれて行く場合は9種混合ワクチンが適しています。
  • ワクチン注射をした当日は安静にし、注射後2~3日は激しい運動やシャンプーなどは避けて下さい。
  • まれにワクチンに対する副反応(ワクチンアレルギー)がおきる場合がございます。
    嘔吐や下痢、食欲不振がつづく、唇やまぶたが腫れる、けいれんなどの異常がみられた際はすぐに病院までご連絡ください。
【 仔犬の混合ワクチンプログラム 】

仔犬が母犬から受け継いだ免疫が弱まる時期(約生後2ヶ月~)に合わせてワクチンの接種が始まります。
ワクチンの効果を高めるため、この時期は数週間隔で2~3回の接種が必要となります。
確実な注射の時期は個体差やワクチンの種類によって異なるため、詳しくは獣医師にご相談ください。

  • ワクチン接種後、すぐには病気に対する抵抗力をつけることができません。
    3回目以降のワクチン接種後、2週間を過ぎるまでは屋外へ出したり、他のワンちゃんたちとの接触は避けるようにしましょう。
【 成犬の混合ワクチンプログラム 】

混合ワクチンでできた免疫の持続期間は約1年間です。
伝染病に感染することを防ぐため、毎年1回の定期的な接種が必要となります。

狂犬病予防注射

狂犬病は犬だけでなくすべての哺乳類(人も含む)に感染します。
感染した動物に噛まれることにより感染をおこし、発症すると死亡率が100%という恐ろしい病気です。
日本では狂犬病予防法により、生後91日齢以上の犬は狂犬病予防注射を毎年1回受けることが義務付けられています。
現在の日本での発症例はありませんが、ごく一部の国を除き世界中で流行がみられます。
人と動物たちを守るためにも必ず狂犬病予防接種はうけましょう。(※注1・2)

(※注1)混合ワクチンに狂犬病は含まれません。
(※注2)混合ワクチンと狂犬病予防注射を同時に行うことができないため、どちらかのお注射を接種した後は1ケ月以上の間隔をあけての接種となります。

また、初めて狂犬病予防注射をうけるときは犬の登録手続きも必要となります。
毎年4月・5月に各自治体での集合注射にて接種・登録手続きを行えますが、他のワンちゃんとのコミュニケーションが苦手だったり、集合注射の日にご都合でいくことができない場合は病院でも接種を行うことができます。
受付期間が決まっておりますので(毎年4月から翌年の2月まで)詳細はお近くの病院までお問合せください。

フィラリア予防

フィラリア症は蚊に刺されることで感染をおこし、「フィラリア」という寄生虫が犬の心臓や肺動脈に寄生する病気です。
感染すると、咳が出る・疲れやすいなどの症状から重度になるとお腹が膨らんできたり、尿に血が混じるなどの症状が出ることがあります。
また、寄生したフィラリアの虫が心臓につまることにより、急変することもある命に関わるこわい病気です。

【 フィラリアライフサイクル 】
イメージ

【 フィラリア症の症状 】
イメージ

フィラリア症はしっかり予防を行えば100%防げる病気です。
予防を忘れたり、途中でやめてしまうとフィラリア症に感染する可能性が高くなり、それまで投薬していたお薬がむだになってしまうことがあります。
蚊の発生する時期に合わせて、宮城県周辺では4月~11月末までの間、お薬の投薬やお注射による予防が大切です(※注1・注2)

(※注1)フィラリア予防のお注射は接種後、1年間の効果があります。接種の際は他のワクチン接種と1ヶ月の間隔をあける必要があります。
(※注2)どの予防薬の使用でも投薬前にはフィラリアの検査が必要です。少量の血液を採取することで、フィラリア症に感染していないかを検査することができます。

【 フィラリア予防 お薬のタイプ 】 ※一部抜粋になります

① お注射タイプイメージ

② 錠剤タイプイメージ

③ チュアブルタイプ(咀嚼剤)イメージ

外部寄生虫(ノミ・マダニ)予防

ノミやマダニはお散歩など、外出した際に寄生します。
また、外出の少ないワンちゃんだから安心と思っていても、人の服や靴などにノミの卵などが付着して室内に持ち込まれ、家の中で繁殖してしまうこともあります。

<ノミ>

ノミが寄生すると、激しいかゆみを伴う皮膚炎(ノミアレルギー性皮膚炎)やノミの吸血による貧血、毛づくろいなどでノミの成虫を食べてしまうことによりお腹の虫(瓜実条虫)に感染する場内もあります。

<マダニ>

マダニが寄生すると、吸血による貧血をおこしたり、吸血する際に『バベシア』という寄生虫を犬の体内へ送り込むこみ黄疸や血尿を引き起す『バベシア症』などの発症原因になります。
またノミ同様、人間にも寄生し SFTS『重症熱性血小板減少症候群』(※注3)に感染するおそれがあります。
定期的なノミ・マダニ対策は大切なマナーのひとつです。年間を通してしっかりと駆虫対策を続けましょう。

(※注3)人が感染すると発熱や消化器症状、頭痛、筋肉痛、神経症状、出血などが引き起こされ、重症化すると死亡する例もあります。

【 ノミ・マダニ予防 お薬のタイプ 】 ※一部抜粋になります

①スポットタイプ(つけ薬)イメージ

②飲み薬タイプイメージ

内部寄生虫(お腹の虫)予防

内部寄生虫は外部寄生虫(ノミ・マダニ)と異なり、お腹の中に寄生するため、目に見えず発見が困難です。
そのため、感染すると症状が重くなったり、知らないうちにご家族も感染してしまうことがあります。
一度感染すると根治するまで時間のかかる寄生虫や生活環境によっては再感染を起こす危険性もあるため定期的な便の検査と駆虫薬の投与が大切です。(注4)
寄生虫の種類や寄生数によっても異なりますが、感染すると食欲不振や下痢、血便、嘔吐などの消化器症状がみられることがあります。
また、仔犬が感染すると発育不良の原因になることもあります。
当院ではフィラリア予防と一緒に内部寄生虫(お腹の虫)を一緒に駆虫できるお薬を取り扱っております。
1回の投与にて予防・駆虫ができますのでお勧めです!

(※注4)少量の便から顕微鏡を使い検査することにより、目に見えない小さな寄生虫や寄生虫の卵を見つけることができます。

去勢・避妊手術

男の子の去勢手術・女の子の避妊手術は将来的な病気の予防だけでなく、マーキングの防止や性格形成などの問題行動を軽減することもできます。
病気の予防のためにも当院では子供をつくる予定がない場合は去勢・避妊手術をおすすめしています。

【 去勢・避妊手術によるメリット 】
<去勢手術(男の子)のメリット> <避妊手術(女の子)のメリット>
前立腺肥大・会陰ヘルニアの予防 乳腺腫瘍の予防
精巣・睾丸腫瘍の予防 子宮蓄膿症の予防
肛門周囲腺腫の予防 偽妊娠症状の予防
マーキング(スプレー行為)・マウンティング行為の軽減 望まない妊娠の回避
攻撃的な性格・行動の軽減 発情時の出血や体調不良から解放される
【 手術時期について 】

男の子は生後8ヶ月~、女の子は生後6ヶ月~を推奨しております。
体格や成長の具合いによって適応時期がかわりますので、当院では手術前に一度、身体検査を行わせていただきます。
身体検査と一緒に手術当日の流れ、麻酔の説明なども行いますのでご来院の際は必ずご家族の方がお越しください。
手術前の身体検査(診察)のご予約は必要ございません。ご都合の良い日にお越しください。
また、手術は予約制になります。身体検査の後にご予約をお取りいたします。

【 手術当日の流れ 】
  1. 当日は必ず絶食をしていただきます。(お水は少量であればとっていただいて構いません。)
    ご来院のお時間につきましては、事前診察時にご案内させていただきますので予約時間にお越しください。
    病院にお着きになりましたら、受付までお越しください。(手術承諾書へのご記入・捺印がございます)
    お手続きが完了いたしましたら、ワンちゃん・ネコちゃんをお預かりさせていただきます。
    ↓
  2. お預かり後すぐの動物たちは慣れない環境にて興奮したり、落ち着かないことがあるため、少しの間入院室にてお休みいただきます。
    ↓
  3. 落ち着きましたら、手術前の検査に入ります。
    身体検査、血液検査を行い体調に問題がないか確認を行います。(必要に応じて別途追加検査を行う場合もあります)
    検査後、点滴の投与を行います。
    ↓
  4. 手術は通常、休診時間中(お昼頃)に行います。
    その日の手術予約状況や緊急手術の有無にてお時間は多少前後する場合がございますのでご了承ください。
    ↓
  5. 手術が終了し、全身麻酔から覚めたのを確認いたしましたら、お電話にてご連絡させていただきます。
    お迎えのお時間をお伝えいたしますので、手術承諾書へは必ず連絡をとれるお電話番号の記載をお願いいたします。
    ↓
  6. お迎え時、獣医師より手術内容や結果、手術後の管理方法・通院の指示についての説明がございます。
    また、術部を保護するため男の子はエリザベスカラー(犬は必須)、女の子は腹帯(腹部を守るためのお洋服)を着用していただきます。
    手術後、約1週間は抗生剤のお薬を服用していただきますので、飲ませやすいお薬の形状(錠剤・粉・シロップ)をお伝えください。

<エリザベスカラー着用イメージ>イメージ

<腹帯着用イメージ>イメージ

【 手術後の通院について 】

手術後の状態確認のため、通院が必要となります。
通院の日程や間隔については、個体差がございますので手術後に獣医師よりご説明させていただきます。

手術部分の抜糸がある場合は、手術後、約10日~14日に行います。
抜糸が終えても2日前後は手術部分の保護のため、エリザベスカラーまたは腹帯をご着用いただく場合がございます。
抜糸後、手術部分や体調等の異常がなければ通院は終了となります。

【 去勢・避妊手術後に気をつけたいこと 】

去勢・避妊手術後は性ホルモンが分泌されなくなることにより活動量が減り、基礎代謝量が低下します。
その分、エネルギーも消費されなくなるので、手術前と同じ食事を与えていると肥満になってしまいます。
手術後、経過が落ち着いたら、低カロリーな食事や体重管理を目的にした食事を選び、給餌量をしっかりとコントロールしてあげましょう。
(ご希望の方には去勢・避妊手術後の理想的な体重維持に配慮した食事のサンプルをお渡ししています。お気軽にお問合せください。)