去勢・避妊手術
男の子の去勢手術・女の子の避妊手術は将来的な病気の予防だけでなく、マーキングの防止や性格形成などの問題行動を軽減することもできます。
病気の予防のためにも当院では子供をつくる予定がない場合は去勢・避妊手術をおすすめしています。
- 【 去勢・避妊手術によるメリット 】
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<去勢手術(男の子)のメリット> <避妊手術(女の子)のメリット> 前立腺肥大・会陰ヘルニアの予防 乳腺腫瘍の予防 精巣・睾丸腫瘍の予防 子宮蓄膿症の予防 肛門周囲腺腫の予防 偽妊娠症状の予防 マーキング(スプレー行為)・マウンティング行為の軽減 望まない妊娠の回避 攻撃的な性格・行動の軽減 発情時の出血や体調不良から解放される - 【 手術時期について 】
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男の子は生後8ヶ月~、女の子は生後6ヶ月~を推奨しております。
体格や成長の具合いによって適応時期がかわりますので、当院では手術前に一度、身体検査を行わせていただきます。
身体検査と一緒に手術当日の流れ、麻酔の説明なども行いますのでご来院の際は必ずご家族の方がお越しください。
手術前の身体検査(診察)のご予約は必要ございません。ご都合の良い日にお越しください。
また、手術は予約制になります。身体検査の後にご予約をお取りいたします。 - 【 手術当日の流れ 】
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- 当日は必ず絶食をしていただきます。(お水は少量であればとっていただいて構いません。)
ご来院のお時間につきましては、事前診察時にご案内させていただきますので予約時間にお越しください。
病院にお着きになりましたら、受付までお越しください。(手術承諾書へのご記入・捺印がございます)
お手続きが完了いたしましたら、ワンちゃん・ネコちゃんをお預かりさせていただきます。
- お預かり後すぐの動物たちは慣れない環境にて興奮したり、落ち着かないことがあるため、少しの間入院室にてお休みいただきます。
- 落ち着きましたら、手術前の検査に入ります。
身体検査、血液検査を行い体調に問題がないか確認を行います。(必要に応じて別途追加検査を行う場合もあります)
検査後、点滴の投与を行います。
- 手術は通常、休診時間中(お昼頃)に行います。
その日の手術予約状況や緊急手術の有無にてお時間は多少前後する場合がございますのでご了承ください。
- 手術が終了し、全身麻酔から覚めたのを確認いたしましたら、お電話にてご連絡させていただきます。
お迎えのお時間をお伝えいたしますので、手術承諾書へは必ず連絡をとれるお電話番号の記載をお願いいたします。
- お迎え時、獣医師より手術内容や結果、手術後の管理方法・通院の指示についての説明がございます。
また、術部を保護するため男の子はエリザベスカラー(犬は必須)、女の子は腹帯(腹部を守るためのお洋服)を着用していただきます。
手術後、約1週間は抗生剤のお薬を服用していただきますので、飲ませやすいお薬の形状(錠剤・粉・シロップ)をお伝えください。
<エリザベスカラー着用イメージ>
<腹帯着用イメージ>
- 当日は必ず絶食をしていただきます。(お水は少量であればとっていただいて構いません。)
- 【 手術後の通院について 】
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手術後の状態確認のため、通院が必要となります。
通院の日程や間隔については、個体差がございますので手術後に獣医師よりご説明させていただきます。手術部分の抜糸がある場合は、手術後、約10日~14日に行います。
抜糸が終えても2日前後は手術部分の保護のため、エリザベスカラーまたは腹帯をご着用いただく場合がございます。
抜糸後、手術部分や体調等の異常がなければ通院は終了となります。 - 【 去勢・避妊手術後に気をつけたいこと 】
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去勢・避妊手術後は性ホルモンが分泌されなくなることにより活動量が減り、基礎代謝量が低下します。
その分、エネルギーも消費されなくなるので、手術前と同じ食事を与えていると肥満になってしまいます。
手術後、経過が落ち着いたら、低カロリーな食事や体重管理を目的にした食事を選び、給餌量をしっかりとコントロールしてあげましょう。
(ご希望の方には去勢・避妊手術後の理想的な体重維持に配慮した食事のサンプルをお渡ししています。お気軽にお問合せください。)