以前デンタルケアの大切さを伝えましたがしつこいですがその続きです。
　今回は人の医療での歯周病の解釈を交えてお話しします。

　代表的な見解としては人医療では歯周病は糖尿病の合併症の一つと言われてることです。さらに最近では歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきたと言われてます。
　その他にも歯周病が全身に及ぼす疾患としては歯周病原因菌が狭心症・心筋梗塞や脳梗塞の要因の一つではないかと言われていたり、妊娠している場合低体重児や早産の危険度が高くなることが指摘されています。メタボリックシンドロームと歯周病の関連性も注目されているようです。

　これらの話は人医療の話でこれが全てそのまま獣医療に置き換えられるわけではありませんが歯周病がどれだけの健康被害に関わる可能性があるかはわかってもらえると思います。実際に糖尿病治療中のワンちゃんネコちゃんのスケーリングを積極的に行っている病院もあります。
　3歳以上のワンちゃんネコちゃんの8割近くが歯周病にかかっているとも言われているので、健康管理の一つとして是非お口の中も気にして行きましょう。

文責：松田　悦朗