Will動物病院グループ

AI(人工頭脳)社会を考えてみるⅡーⅣ

とんでもない発想コラムの4回目、まとめです。これまで読んでいただいた方は少し暗い気持ちになられたかもしれません。
AIは優秀ですし、自分で学習し、試行錯誤もします。ターミネターのように人間を攻撃する存在になる可能性もあります。
ところが責任が取れないのです。この社会においては新参者でしかありません。ルールを教えることも社会の優先順位を覚えさせることも出来ます。優秀になればなるほど。この社会の成り立ちを学習すればするほどに自己に対する疑いを持つのではないでしょうか?自分とな何者なのか?自己の存在とは何なのかと。
また、AIは我々にとって「善き相談者」にはなれても「善き友」にはなれません。高いハードルがあります。それは半永久的な寿命です。
我々人間の尊さは限られた命から逆算した生命への感謝に起因しています。
記憶チップをコピーし劣化部品を交換することにより彼らは存在し続けられます。高度になった彼らはこのハードルをどう乗り越えるのでしょうか?
一方で彼らは人間の幼稚さに挑戦して来るでしょう。現代社会が抱える様々な問題は我々の未熟さから来ています。その事を解決してくれる担い手にAIがなった時、解決と同時にここまで放っておいた我々に対して疑問符を呈するでしょう。

文責 千葉 剛