Will動物病院グループ

動物病院の未来は?3

今回は「日本のペットの減少」についての超々私見となります。くれぐれも超々私見としてお読みください。

データから見ますと2005年の犬猫の飼育頭数は1200万頭に800万頭と推計されていました。この数字は2015年には犬1000万頭弱、猫が1000万頭となり、将来的には犬は700万頭以下になるとされています。では今後、犬達が減った分猫達が増えるのか?となりますが、こちらは1200万頭がピークのようです。
実際、宮城県内の狂犬病予防頭数の年次推移をみても明確な減少傾向を示しています。

犬猫の飼養頭数の逆転理由の第一として、犬は散歩から医療費まで手がかかるのに対して猫は自立型で手間が掛からないことになっています。
臨床現場からすると「ホントに~???」です。
今の日本、何やるにもお金と時間はかかりますので、一度飼ってみたけど犬(または動物)を飼うのには向いてないライフスタイルだったので、犬より猫をパートナーとして選ぶ飼い主さんが増えたと考える方が正解だと思います。
また、飼育頭数が減ると動物病院も減るようなデータもあります。
確かに減るでしょう。ただし理由は様々なニーズに対応可能な大型病院と専門分野に特化したクリニックに棲み分けが進み結果として全体の軒数の減少が起こると考えます。
仙台・仙台市周辺を除く宮城県内の市町村は今後20年で劇的に人口の減少が起こります。平成の大合併で纏めましたので、市町村の消滅は起こらないでしょうが、行政サービスの質・量は低下し、益々仙台市・周辺にあらゆるものが集中します。これは日本中で起こることです。この点を考えて行動することが肝要になります。

文責 千葉 剛