Will動物病院グループ

ナウシカの産業文明

『風の谷のナウシカ』はほとんど全ての日本人、いや全ての日本人が知ってる物語である。
学生時代、本屋でのアルバイトを1年程していた。その時すでに『アニメージュ』に連載されていて、人気だった。
それから、まもなく映画化されたのであるが、映画館で観ることはなかった。と言っても子供が産まれてから、ジブリ作品にどれだけお世話になったことか。
これは同世代から最近の親御さんまで共通の経験と考える。

その子供。
次女に誕生日のプレゼントとして7巻セットをいただくこととなり、正月は長女からのプレゼント。暖かフリーズを着て読むことになった。
映画の内容は一部で、その後の話が続く。
ナウシカは大人でストーリーは不条理。
この世界では、最終戦争は起こらないだろうが、産業文明が行き詰まっている事は確かだ。

新しい技術は最初の50年で体系だてられ、その後の50年で画期的な進歩=製品を生むという話を以前、このコラムで書いたが、現在 次の50年に繋がる技術は遺伝子工学だけである。
富の偏在も加速している。
民主主義も危ない。中国式の独裁政治がアフリカで広がっている。
中国株式会社のやり方はスピードと効率が半端ないだけに魅力を感じる途上国のトップが多数いるのであろう。
民主主義だけを教育されてきた我々の世代には理解出来ないシステムだ。
ナウシカの世界では産業文明が1000年続いたとあるが、我々の世界では産業革命は18世紀後半なので、ナウシカ達より早い時期に大きな障害が発生しそうだ。

文責 千葉 剛