ほとんどの動物病院は、そのサイズ如何に関係なく家業的要素満杯です。伝統工芸などを除いて、日本国内では数少ない家族的経営の業種と思います。
同規模の歯科医師さんは、事業として経営しています。国が運営する健康保険が、イニシアチブを取っているからです。
自己裁量が大きく、『独自の治療であっても、飼い主さんさえ了承してくれれば基本OK』なことや、発生段階でお父さんが先生、お母さんが受付兼看護担当できたこと。各種資格制度が未整備で、病院内で獣医師が、権限のほとんど独占する体制などがその理由です。
それでも、これまでは我慢していただければ問題は少なくて済みました。
しかし、動物病院が大型化し、社会的に認知(ゼンリンの地図には掲載がありませんが)が進み、獣医(院長)が考えている以上に 社会から責任を求められてきている現状では、現行1/3の動物病院は急速なモデルチェンジをしないと、単に治療費が高いだけの評価になってしまいそうです。
これは、一般社団法人であった獣医師会が、公益法人化した事とリンクする内容でもあります。クリアしなければならない中身は山盛りです。
先ずは、手本を探さなければなりません。経営コンサルタントでは、画一的で役立ちそうにないので、『日本中どこの地域でもコンビニは無くても歯科医院はある』まで言われる、歯医者さんから勉強させてもらいましょう。
文責 千葉 剛