Will動物病院グループ

最近の獣医さんは賢くて困ります。

最近の、患者さんは賢くて困ります。一般的に言うところの、考え過ぎちゃうと言うやつです。
確かに以前は、私もエコー検査・レントゲン写真・CT・MRIで解る病気は外科、数値で理解出来る病気は内科、その他は『こころ』の問題と言ってはいましたが、 今一番の心配は動物病院にも、本格的に『心療内科』が必要になったらどうしょうです。
確実にその時は近づいています。動物病院の心療内科を『動物行動学』と言い、まだ一般名は付いていませんが、近いうちに何々科という名前が付くことでしょう。
問題はその時、動物と飼い主さんを同時に治療する必要が生じることです。現行の獣医師で、この事に耐えうる者がどれほど確保出来るのか?逆に、獣医師まで病気になってしまうのではないか?とっても心配です。
理由は、最近の獣医師が我々世代に比較して、非常に賢くなってしまった事があります。解決出来る、ストレスには強いのでしょうが、解決出来ないストレス負荷試験の経験が無いことが心配です。賢い事の逆の面です。大学で対人教育が無い事もネックです。
有り難い患者さんは、『ご飯・おやつ・散歩・寝る』が基本の動物達、獣医さんも少々出来が悪い方がストレスには強いです。しかし、時計は逆戻りしませんので、賢い獣医さんがこれからも増加することは確かです。

文責 千葉 剛