Will動物病院グループ

マネー資本主義の流れの中で

昨今話題の『マネー資本主義と里山資本主義』の対立軸の中に動物病院も在るな~と考えさせられました。

老犬を飼っていらっしゃるご婦人から
『先生の病院は、社員教育がなってない。』
『前回、会計の時にノミ・ダニの予防薬はしてますかと聞かれたので、室内飼いなのでしていないと答えたら、部屋飼いでも付くことがあるんですよと言われたんだけど。』
私『は~???』

ご婦人『昔はそんな押し売りみたいな事は無かった』と20年以上昔の事から、お話が始まりました。
私は、益々口が空いた状態になってしまいました。
小さな病院なので、受付の会話も聞こえているのですが。
私の病院のスタッフが、そんなに急に商売人になったとは思えないし、製薬メーカー主催のセミナーという名の洗脳教室に行ってきました、というノリの営業を誰がしたんだろう???
確かに、以前から都会の動物病院は、ノミ・ダニの駆除薬の営業に力を入れてるとは聞いていました。
製薬メーカーさんの病院評価基準に、ノミ・ダニ駆除薬の来院患者さんに対しての比率という項目があることも知っています。それでも遂に来たか~です。
ノミ・ダニの予防をすることは100%善の行為と考えます。ノミ一匹いても大騒ぎになる御時世です。
しかし、そうでない飼い主さんもいることは確かです。特に年配の飼い主さんは、ノミ・ダニくらいでは動揺しません。かく言う私もその世代に属します。
自給自足という言葉や牧歌的なものに共感する世代です。流行りに乗ってロハスなどとは言いません。
そして、私の病院でもマネー資本主義VS里山資本の戦いが始まっています。

文責 千葉 剛