問題です。
獣医師の数は、男女どちらが多いでしょうか？
『回答は世代間で異なる。』です。
５０代から上では圧倒的に男性獣医師ですが、４０代以下の世代では若干女性獣医師が上回っています。
不思議ですが、突然ブームが起こって獣医師志望の女子が増加したわけではありません。
私の大学入学後の、オリエンテーションに答えがあります。
最初に壇上でお話しを始めた、小山先生（当時は准教授でした）が開口一番『はい。男子、よく聞きなさい。君達は試験で入った訳ではないからね。君達が男だから、ここに居ることを理解するように。』
はぁ～？？ 何だこの先生は!！
この場はこれで終わりました。それから数年後、文部科学省（当時は文部省）が私立獣医科大学に通達を出しました。
内容は『試験の成績に準じて入学者を採りなさい。』というものでした。それまでの獣医科大学は定員が120名であれば、男子100名、女子20名という暗黙のルールがあったと思います。獣医師は男性の職場という時代錯誤の認識があったのでしょう。
今、沢山の若い獣医さんと一緒に仕事をしているのですが、手術後に縫合を見ただけで執刀したのが、男性獣医師か女性獣医師か判ります。
当然、女性の先生の手術跡は全ておいて綺麗です。

文責　千葉　剛