遅まきながら、最近レーザーにはまっています。
先ずは、半導体レーザーを購入。確かに術野が出血しない。これは驚き。
次にレーザー学会に入会。この学会、会員の皆さんの平均年齢が高そう、普通獣医学会と言えば半数以上は、細身体型の若い方が占めているものですが、おじさん体型が多そうです。
レーザー治療についての説明を少々します。
レーザー光線は直進する光なのですが、原理を考えたのはあのアインシュタインなんだそうです。
アインシュタインは超~有名人過ぎて、実態として捉えにくい人なので、生きた時代を見てみると誕生が1879年(明治12年)で、没年が1955年(昭和30年)です。
一般・特殊相対性理論が有名ですが、実は光(光電効果の法則)の研究で1921年にノーベル物理学賞を受賞しています。
光は通常、粒(光子)と波という説明をされます。高校の物理あたりで勉強したのでしょうか。この波が波長となります。波長と言った場合、光以外で音や電波でも使われます。
光の波長の特徴は、『短い波長は青色に近づき、長い波長は赤色に近づく』ということです。ほ~という感じですが、同じ太陽光が青空になったり、夕焼け空になったりの理由はこれで説明がつくようです。
波長のもう一つの特徴を説明します。
『暗い部屋で、手のひらにライトを密着させて、手の甲側で見ると何色に見えるか』
ライトの光は、手の甲では赤色に見えます。これは手の血管が見えてるわけではありません。光の中で赤色波長が、手のひらを通過したことを意味しています。波長によって、物質を通過する時に差がでるわけです。
次に光子です。こちらの理屈は簡単です。小学校でやった、レンズと黒紙と太陽光線の実験です。光=光子は、エネルギーを持っている事を証明する実験です。
波長と光子量の組合せによって様々な事が出来ます。手術メスとして使う場合は、術野表面の浅い場所に強力に光子を当て、温熱療法として使う場所は深い位置に弱く光子を届けます。これが、レーザー治療機の理論になります。
文責 千葉 剛