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一般的な畜産のイメージは?

親戚の集まりがあり久々に田舎の叔父さん・叔母さんと世間話。
人口4000人の町に9000頭以上の牛がいる畜産の町なので、話題は牛(肉牛)の食事の話となりました。
今時は、穀物タンカー一隻単位でアメリカから、飼料を買い付けてくる時代のようです。こちらは卒業以来、犬猫専門で完全に聞き役。皆さんは畜産というと、牧歌的なイメージで捉えられるでしょうが、日本の畜産はコスト意識が非常に高い産業になっています。国内に、あるのですからしょうがないのですが、自動車メーカーなどと変わらないのです。また、牛自体も一般の方が考えるイメージとは大幅に異なります。のどかな田園風景、丘に広がる牧草地で草を噛む牛達という構図は現実にはありません。『びっくりドンキー』の、店内にはそれらしい写真が載ったポップがありますが、あの写真、極端に草の丈が短かくありませんか、草を刈り取った後の草地で運動してる姿なのです。牛達は、水分量が多い生草を食べると下痢が止まらなくなるで、一年を通して生草を乾燥させた物または、発酵処理した草とトウモロコシ等の穀類を主体にした飼料を食べているのです。

文責 千葉 剛