11月は動物臨床研究会(動臨研)の、年次大会があり大阪に行って来ました。年一回の大会で、主催者の山根先生は獣医師会長で、先端動物医療病院の理事長で、前東京農工大学の教授でと肩書きを書き出したら、何行あっても足りないくらいの偉い先生です。会場の、大阪国際会議場グランキューブが手狭になるくらい盛大な学会で、内容も先端分野から、日常診療に直ぐにでも活用出来る基礎講座、市民公開講座と多彩です。
場所は、大阪と遠いのですが参加しています。
それには理由があります。何故か何故か動臨研の評議員とチョイ役ながらセミナーの座長が回ってくるからです。何故『私』??なのですが、誰にも聞けないのでお声がかかってる間は参加する予定でいます。
今年の担当したセミナーは、鎌倉で病院をなさっている小川先生の『トイ種における膝の関節内視鏡検査』です。動物は、前十字靱帯や半月板といった膝内の組織が壊れやすく、これまでは触診やレントゲン検査で、診断していたものを直接内視鏡で検査することによって、経験や感覚が必要だった診断方法からより客観的な診断へという発表でした。2~3㎏という、トイ種に関節内視鏡という所がポイントです。人間サイズなら日常診療でも超小型犬ではという常識を変える内容でした。
文責 千葉 剛