ドラメクチンは偉大です。注射時に痛みはありますが、アカラスの治療を画期的にかえました。若い獣医さんにとってドラメクチンは通常のありふれた薬かも知れませんが、それまでイベルメクチンとミルベマイシンで何とか治療をしていた身にとっては、感謝感激です。
ミルベマイシンやイベルメクチン以前のアカラス治療はアミトラズ製剤による薬浴でした。アミトラズは果樹園で使用する農業薬品です。場合によっては、肝酵素が上昇する事もありました。
イベルメクチンも一時代を作った薬です。耳ダニからフィラリアまで、広い守備範囲でかつ安全性の高い薬です。北里研究所の大村先生が作られました。大村先生は、山梨大学薬学部出身の薬剤師さんです。
文責 千葉 剛