寒い日が続いています。
自宅で愛猫とのんびり過ごす事が多くなってきました。
猫の寿命も延びてきており、高齢の猫ちゃんも多くなってきています。
ご飯が良質なものになってきて20歳まで長生きする子も増えてきています。
人と同じで長生きになるにしたがって増えてきている病気があることに御気づきでしょうか?
そう慢性腎不全です。高齢の猫ちゃんでは、腎臓の悪い子はかなり多く、お薬やご飯、自宅で点滴などの治療を行っている飼い主さまも結構いらっしゃいます。
腎臓は一度悪くなると完全に治すことはできず、悪くなった腎臓をケアしながら管理していく必要があります。腎臓は少しずつ悪くなっていく事が多いので、変化に気づきにくいものです。
多頭で飼われている方は難しいかもしれませんが、一頭飼いの方の場合は猫砂の大きさなども日々確認してみましょう。腎臓が悪くなると水を飲む量が増えて、尿の量が増えてきます。
尿の色も薄くなり、臭いもあまりしなくなってくるので当てはまる子には尿検査を勧めています。
また、年齢と共に定期的な血液検査も勧めています。以前より感度が高く腎臓を評価できる検査項目も出て来ているので、若い内から定期検査で異常を見つけて早めに腎臓を守ってあげることで末永く元気でいてもらえたらなと思います。腎臓用の食事もいろいろな物が出ています。一般食をあげている子に比べて慢性の腎不全になった子でも寿命が延びると言われています。
早期発見、早期ケアで永く愛猫との生活を楽しみたいものですね。
文責:三浦健