一昔前は歯石がたっぷり付いたワンちゃんに「そろそろスケーリング(歯石取り)をしませんか」と声をかけていましたが、今は歯石をつけないように予防をすることがとても大切です。(予防が大事なのは歯に限ったことではありませんが)
私事ですが、我が家には8歳、3歳、2歳の子供がおり、毎日妻が絶対に虫歯にするものかと一生懸命歯磨きをしています。子どもたちの歯を守れるのは親だけしかいませんから、責任は重大だと思います。これはワンちゃんや猫ちゃんを飼っている皆さんにも当てはまることですよね。
歯石や歯垢を放っておくと細菌が増殖して歯周病を引き起こしてしまいます。ワンちゃんの口の中の変化はなかなか気づきにくく、3歳を過ぎたワンちゃんの85%以上が歯周病になっていると言われています。ぜひ早いうちにデンタルケアに取り組んで欲しいものです。
もうだいぶ汚れている、臭いが気になる、という場合は当院にご相談下さい。今はいろいろな種類のデンタルケア商品があるので、何を使えばいいのかを一緒に考えていきましょう。もちろん麻酔をかけてスケーリングを勧めることもあります。
ワンちゃん、猫ちゃんが歳を取っても健康な歯を維持できるよう一緒に頑張っていきましょう。
文責:松田悦朗