人生全て周回遅れで生きているのですが、年齢だけは年神様が持ってきてくれます。
あぁ~です。
そこで、人生の先輩方に診察室で伺ってみました。
「年取って、何か良いことありました?」
緒先輩の回答は異口同言。「あるかな~無いよ~」やっぱり。
加齢変化で体は錆び付き、周りは若い人ばかりになり会話どころか、意志の疎通自体可能かどうかまで??となります。これが現実です。経験知というのもありますが、人の一生は80年ちょっとですから、経験出来ないことの方が多い訳です。
昔、森繁久彌演じる吉田茂が「3000年、4000年は生きたい。」というスクリーンで話していましたが、森繁久彌さん本人は「俺より若い奴が死んでいく」と俳優達の葬儀で、顔をクシャクシャにして話していました。自分だけ生きても悲しみの量が増えるだけのようです。 難しい~
一昔前に人の一生は遺伝子を運ぶ方舟だというのが流行りました。要は子孫繁栄が目的だということでしょうか‼
そうすると子孫を残すかどうかは個人の判断としても。
その子孫達が自立出来てからの人生はどうすればよいのでしょうか??
自立出来ない子供達がいるうちは役目がある訳ですが、それはそれで日本にとっては複雑な問題になります。
ホモサピエンス19万年の歴史で寿命が60歳を越えたのは、つい60数年前です。多くの人が長い老後を経験するようになって日が浅いわけです。老と付き合うというのは最近のモノのようです。
文責 千葉 剛