動物病院が一つの完成期を向かえようとしています。
これまでは獣医さん=院長先生+看護師さん数名という型が主流でしたが、これからはこのスタイルに30代~40代の院長先生を中心にした獣医師3~4名。看護師さん5名~、都市部であれば+トリマーさんの組合わせが1ユニットになった病院です。
この様な病院では、勤務医の先生方は各々循環器科、皮膚科、腫瘍科などを担当し、設備的にはCTを備える病院も増えるでしょう。小さな総合病院です。
この現象は既に大都市圏では始まっています。理由は飼い主さん側のより専門的な治療を受けさせたいというニーズだけではありません。獣医師サイドの専門性を上げたい+勤務医志向があります。
また、予約診療を基本とした病院が増えます。現状、人気病院の待ち時間は一時間を越えます。これは時間のロスを考えたら、大変な事です。
とここまで書きましたが、これまでのスタイル(現行の私も含んだ診療体系)が悪いのか?という話ではありません。いま、新しいスタイルを作っている若手の獣医師さんが考えていない別の理由で複数獣医師が勤務する動物病院が増えます。その別の理由については次回書きます。
文責 千葉 剛