残暑も厳しい中、心疾患の犬たちが大変です。飼い主さんにはとにかく、「呼吸状態に異常があったら病院に電話を入れて、車のエアコンを最大にしてすぐ来て下さい。ICUの準備をしておきますから」と話しています。状態が少々悪くても飼い主さんの車だと無事に来てくれます。今の動物病院なら心臓の腱索さえ断裂していなければ何とかなります。酸素テント様々です。ただし、一度酸素テントに入れると問題は出すタイミングです。病院の酸素テントと、民間のリース器具との能力差があり過ぎ簡単には帰せなくなってしまいます。
最近、MRによって亡くなる症例が年間を通して認められるようになってきました。急激な肺水腫ではなく、最初に循環障害によるBUN値の上昇、何度かの入退院を繰り返した後、自宅で短時間の呼吸症状を示した後に死亡するケースです。自宅で亡くなる事は、幸せな事と考えるべきなのでしょうか?看護師さんのテンションが下がる下がる。たいていの飼い主さんからの死亡連絡の電話は朝イチですので、モットーとする笑顔のある動物病院が沈んだ雰囲気になってしまいます。これも、動物病院の一面です。
文責 千葉 剛