今年のフィラリア予防薬のシーズンも一段落。日頃、病院に来る必要のない子達も、フィラリア予防とワクチンだけは必要なので、この時期は忙しい半面懐かしい顔・顔・顔が見られる楽しい時間でもあります。
フィラリア予防薬は、かつて毎日の服用が必要な時代がありました。月1回へ順調に推移した訳ではありません。当時の朝日新聞の記事を引用すれば、月1回が始まった年には4000頭以上の犬たちが亡くなっています。
製薬会社から正式発表は無く、直接電話で問い合わせてみましたが回答はありませんでした。ただ当時はかなり緩い投与基準であったことも確かです。
では、朝日新聞の記事を鵜呑みに出来るかと言うとそうも行きません。後に、千葉県獣医師会がワクチンの購入頭数以上にワクチン接種を実施していると叩いてきたからです。これも、如何なものでしょう。
人と違い何倍も体重差がある犬達に同じ量のワクチンを接種して安全性に問題がないと考える専門家はいないでしょう。単一民族だからこそ問題がここにもあります。
文責 千葉 剛