動物病院スタッフの高齢化問題2

前回、看護婦さん達が70歳まで働かなければならないと書きましたが、これは獣医師にも当てはまります。
コラム読者の皆様、獣医師の収入を調べられたことはありますか？ ネット検索で調べてみて下さい。確かに高額の年収の方も存在しますが、大多数はそれほどでもありません。
獣医師は看護婦さん以上に世代間の壁は大きいものがあります。どの職種でもそうでしょうが、流行＝最先端治療という考え方があり、我々の職域では、だいたい10年単位で代わります。
この世代間問題の解決の道筋が第一回でお話しした「小さな総合病院」にあると考えます。小さな総合病院のままでは解決は出来ません。少しずつ大きな総合病院にすることが必要です。大きな総合動物病院は診察時間も長くなります。三交代制位ののシフトになるかもしれません。その中で、若手を如何に早く帰すか、残業させないか。子育て世代の休みを週末・祝祭日に出来るか、ベテランの力が必要になります。

文責　千葉 剛