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猫膵炎(スイエン)検査に簡易検査キット登場

膵臓は胃から十二指腸にかけて併走している内臓です。
血糖値をコントロールするインスリンや消化酵素を作ったり、胃酸を中和(膵液)したりと食事に深く関連する器官。
どの機能が損なわれても生命に関わってきます。
症状も様々で、腹痛から食欲の低下、脱水、嘔吐、下痢、黄疸などの所見を示します。

膵炎も多くの内臓疾患同様、年齢が上がるにつれて増加する傾向があります。ところが病院で行う検査では犬用は感度がイマイチ、猫は院内検査ができないというのが現状でした。。
エ~ェ~て感じですが、院内でやれない(即、病名が決めれない)疾患はまだまた沢山あります。
では正確に膵炎を診断するにはどうすればいいのか? 外部検査機関への委託です。外部委託では結果が出るまでに数日を要します。

猫用簡易検査キット登場
昨年末に猫用膵炎簡易キットが発売されました。製造メーカーのデータが現場で100%生かされる分けではありませんが、臨床現場にとっては画期的な商品です。
外注ということで、検査に若干の躊躇がありましたが、これからは初診時から確信を持って治療が行えることになります。

文責 千葉 剛

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