Will動物病院グループ

私事。

このところ、診察以外に時間を取られています。
ここ10年、同業者の病院を訪問するなんて事も全く無く、電話もしなければ、会合もほとんど出ないという生活でした。ここにきて一変。獣医科大学から始まり、どこへでも顔を出す。予定さえ合えば、会合も出る生活になりました。
歳はとってみるもので、物の見方・考え方が180度以上変わりました。
出掛けるようになって一番感じるのは、周りの変化です。十数年前に比べ格段に対応が良い。
良くして頂くのは、それはそれで良いのですが、ちょっと「こそばゆい」感じ。これって私の年齢からなんですよね。もう滅多に、年上の方とお会いする機会はないのでしょうか?
では、出掛けて行って何を持ち帰るのか?
時代の変化です。
仙台は東京が近い為に、東京という大都市の影響を直接受けてしまう位置関係にあります。ここが今の最大の問題です。
例えば新潟県。下越(県北)は東北、中越(県中)は関東、上越(南)関西に接していることにより、多様な考え方が可能な立地です。中部や関西の街も同様です。北部九州は、半島や中国大陸からの影響が色濃く認められます。
これは動物病院においても同様で、東京を見て安心してしまうと、流れから取り残されてしまいます。
診療の中身は一緒でも考え方、病院の運営形態が違ってしまいます。東京及び周辺は、土地から始まって全てが高上がりになっている為に、やれることに限界があります。物価の安い仙台で、東京に近い事をすること自体に問題がありました。

文責 千葉 剛