Will動物病院グループ

動物病院の現状4

勤続疲労

仕事を続けていると、疲れが蓄積します。勤続疲労です。
ここまで書いて、実際自分はどうか?と言いますと、獣医人生のスタートは会社員ですので、臨床経験は同年代に比べれば著しく短く、かつ獣医大学に入学から卒業までも人より時間を使ってます。回り道人生です。勤続疲労どころか、同期の連中との差を詰めるので一杯一杯で、忙しい忙しいの毎日です。
私と逆で、順調な歩みの人に勤続疲労が、多いように見受けられます。
ここから先は、私から見た同業者の勤続疲労の症状です。
1、診察を簡単に済ませる傾向が堅調になってくる。来院時に、飼い主さんが受付の問診等で述べた事のみの診察で終わる。
2、診察以外の話を元々しない診療スタイルが加速する。
3、スタッフとの会話が少ない傾向がみられ、あっても一方通行の会話が主である。
4、ストレスが溜まっており、同業者同士が集まる際には話が終わらない。
5、ここからは想像なのですが、仕事で頑張っている割に、家族に理解されていない面がある。
以上が、溜まってるな~と思う時に感じる同業者の諸症状です。
処方箋は、本人の気持ちの持ち方を代えるのが一番なのでしょうが、それが自分から出来るのであれば、勤続疲労を抱えないわけで、周り(飼い主さんも含む)が如何に話し掛けてあげるかで全然違ってきます。仕事をしていれば、勤続疲労に陥るリスクは平等です。掛かり付けの獣医さんとは相互通行の会話をしてあげてください。お願いします。

文責 千葉 剛