Will動物病院グループ

3.11は何を残したのか

震災から3年という月日は、何を残したのでしょうか。
震災当日、翌日の2日間は家族・知人の安否確認に一所懸命。
そして、ライフラインが絶たれた中での生活が始まりました。水・食料確保、避難所に限らず仲間内でも炊き出しが始まり、ガソリンの確保へ東奔西走。
しだいに、判明する被害の全体像。自分達の事で精一杯で、周りまで気を配ってあげれない日々。
他県ナンバーの、復興支援車両が主要道に目立ちだし、CMの無いTV。
1ヶ月が経過して、やっと回復した都市ガス、家でお風呂に入れる有り難さ。
原発事故の計り知れない影響。これは長くかかると確信。
それから3年。災害公営住宅の着工が始まり、高台移転の整地規模や、新しい防波堤の高さの再検討の論議が起こるなか、津波被災地の急激な人口減少が表面化。
これから、20年~30年後の日本の人口減少が、津波被災地では数年後には現実となる。
さて、私達は震災3年間で何を学んだのでしょうか?ありふれた日常が、たった数分で壊滅的になる諸行無常の世界?、それとも人間の限られた能力、綺麗事だけの虚しさ、私はそんな事よりも、何をするにも『子供達、子育て世代を第一考えて行動する大切さ』と考えます。
もう還暦前後(私の世代)から、先の世代は基本的人権は、人権として大切に取ってしまっておいて、若い世代・子育て世代を第一にして考え、行動しないと。そうしたら、新しい住宅地も堤防の高さも、リニューアルする故郷の姿も、原発のありようも決まってくるのではないでしょうか。
自分達の世代が苦しいから、豊かになりたいからと還暦前後世代から上は行動し過ぎました。深く反省です。

文責 千葉 剛