Will動物病院グループ

生物多様性

自然科学には現象を適格に表す言葉が沢山あります。
自然淘汰、適者生存、優性遺伝、共生などよく聞く単語です。
一番使われる言葉に『生物多様性』があります。読んで字の如しで、生物(生命)は地球のあらゆる所に存在し、物凄い数の生命体が複雑に関係して存在している。このような意味になるのでしょうか ?
その多様な生命体が、毎日この地球上から消えていっているという現実があります。その危機感からか、かつては『多様な生命体の一個、一個はジェット機外側の機体を留めているビスのような物で、一個、二個ビスが抜けても飛行機は、飛び続けることは出来るが抜け続けると、ある日突然空中分解してしまたう』と、盛んに言われたことがあります。
では、本当に宇宙船地球号はこのままだと空中分解、この場合は人類に危機が来るのでなしょうか?
中国のpm2.5による大気汚染を見る限り、少々の事では人類はへこたれそうにないようです。
実は多様性の大切さは、宇宙船地球号の危機ではなく、多様性から様々か物を取り出して文明を、築いてきた人間の危機となるようです。
人類の発展は食料から始まり、薬品、エネルギー、等々、多様性の中から取り出してきた物を、元に自分達に有益に作り替え、使ってきた歴史です。
多様性の減少は、将来の利用範囲を減少させることを意味します。文明の先細りです。
当然、人は対抗策を講じます。遺伝子工学や世界中の植物の遺伝子を採取する行為です。過去の文明は環境破壊によって滅んで来たとされていますが、現代人はドッコイ頑張っているようです。ところが、あまり頑張れない生き物もいます。我々の周りにいるペット族です。自然淘汰を経験したこともない。優位な遺伝子も関係ない生命体です。適者生存は少しはあるでしょうか? 生活環境の整備よろしくお願いします。

文責 千葉 剛