製薬メーカーの方とお話しする機会は滅多に無いのですが、ここ半年くらいファイザーの方が時々見えられます。雑誌の対談に呼んで頂いた縁もあり気さくに話が出来ます。
ファイザーは世界一の製薬メーカー。
動物薬部門は最近Zoetis(ゾエティス）という名前で分社化しました。
ファイザーの製品はちょっと特殊です。
一回注射すると、2週間効果が持続する抗生物質。限りなく、吐き気をシャットアウトするお薬。一回の注射で、１年間フィラリア予防が出来る薬。
これが、アメリカ医薬業の底力なのでしょう。
ＴＰＰで、日本の脅威となるのは医業・農業・金融保険業と言われますが、納得です。
市場としては、小さい動物病院業界にも確実に、海外の力が入ってきています。
これまで海外と言えば、日本で販売されていなかった少数の医薬品を、ネット購入していただけだったのに、グローバル化が進行しています。
欧米の、動物病院の基本は獣医師２名体制です。グローバル化が、診療システムの変化ももたらすとすれば、獣医師１名体制が、基本の動物病院では看護スタッフの多機能化が必要になるでしょう。

文責　千葉　剛