Will動物病院グループ

第3の治療

千葉 剛 総院長

長い間の課題だった、慢性腎炎に治療の目処が立ってきた事に比べ、腫瘍に対する取組は暗中模索が続いています。
かつての様にゴールデンレトーバのリンパ腫や犬・猫の乳癌の様に偏在傾向はなく、多種多様な癌・腫瘍が来院します。
原則外科で対応可能であれば良いのですが、外科・化学療法の範囲を逸脱している症例には苦慮しています。ここは放射線治療と判断しても300km以上離れた二次診療施設の紹介に応じて下さるオーナーが100%ではありません。
この場合追い詰められるは医療側というのも困った事です。
放射線施設を持たない動物病院において、外科や化学療法の併用、または単独でも実力を発揮する第3の治療の比重が増していきます。